自分の仕事へ値段をつける3つの方法

今日ある人とお話をしている中で、「どうやって自分の仕事に対して値段を設定しているのか?」ということを聞かれました。

# 一応補足しておくと、私はフリーランスのソフトウェアエンジニアをやっているので、自分のお仕事の値段は自分で決めています。

私がフリーランスになった当初も、同じように悩んだことがあったので、
詳細はぼかしつつもどういったロジックで値段を決めているかだけ、書いてみようと思います。
これからフリーランスになる人や、転職を考えている人への参考程度に読んで頂ければと思います。

ちなみに、3つほど計算方法を書きますが、相手や状況によってどの数字を出すかは変わります。
もちろん仕事の内容や契約によっても変わります。
ここに載せたものは、あくまで概算としてのものだという点にご注意ください。

1. 生活に必要な金額から計算する(最低ラインを決める)

ざっくり言うと、生活のための消費や貯蓄などに事業支出や税金などを加えて、そこに利益を載せた上でさらにマージンを乗っけた金額になります。
だいたいどんな計算をするかというと、下図のようになります。

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見たまんまですね。
これが生活するのに最低限必要なラインになります。
通年または単月など見方はあるものの、平均的にはここで定めた数字が生活を維持するための最低限の金額になります。

2. 業界の相場から計算する(平均ラインを決める)

この数字は、相手が必要としている知識や技術がよく判らない場合や、
初めてお話をする時に「単価っていくらですか?」と聞かれた場合などに、
だいたいの目安としてお話することが多い数字になります。

景気の影響をだいぶ受けるのですが、職種や業種ごとのなんとなくの相場みたいなものがあります。
たとえば、『N年目以降の業務系プログラマで実装のみなら月単価XX万円』みたいなものです。
これは簡単に計算して出せるものではないので、営業をやっている知り合いからそれとなく聞き出すとか、
特定派遣をやっている会社の求人情報を見ておおよその数字を出すなどの方法で、ざっくりとした値段を決めます。

そうして求めた平均額をベースに、自分の能力を含めて金額を計算します。
この金額を出す場合には、「平均的なエンジニアに比べて自分は~だからN倍の生産性がありますよ」ということを説明します。

希望収入平均単価 × 生産効率 + α

『+α』の部分は、マージンだったり、年齢給的なものだったりです。

3. 技術や知識に値段をつける(最高ラインを決める)

これは明確な計算方法があるわけではないのですが、
私が所有している知識や技術の優位性、仕事の緊急度合いなどによっては、それなりの額を考えます(例えば相場の1.5倍とか)。
とはいえ、今までのところ個人事業主として交渉する場で、この金額を出してお話をしたことはありません。
いつか「予算はいっぱいある!」とか言われるようなことがあれば、それとなく提示してみようかなーと思っています。


とまぁこんな感じで考えたりしています。
クライアントとの付き合いが長い場合は、相手の予算感などから金額を出したりするようなケースもありますが、
それはまた別の話ということで。
以上、自分の仕事にどうやって値段をつけているか?というお話でした。